


原題 : Boule de Suif
出版社 : 岩波書店 (2004)
言語 : 日本語
文庫 : 111ページ
舞台は普仏戦争下、プロイセン軍を避けて街を出た馬車で「脂肪の塊」という愛称の娼婦と乗りあわせたブルジョワ、貴族、修道女など10人の人々の六日間にわたる旅のなかで「戦争という大きな危機に際して人々の酷いエゴイズムや偽善、残酷さがあらわになるさまを、冷静に、皮肉に、幾分かは滑稽みを交えて」(本書解説より)描かれる。モーパッサン(1850―1893)の出世作。